ATAN2(3) | Linux Programmer's Manual | ATAN2(3) |
名前¶
atan2, atan2f, atan2l - 二つの変数に対する逆正接(arc tangent)関数
書式¶
#include <math.h> double atan2(double y, double x); float atan2f(float y, float x); long double atan2l(long double y, long double x);
-lm でリンクする。
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
atan2f(), atan2l():
or cc -std=c99
説明¶
atan2() 関数は y/x の逆正接 (arg tangent) の主値を計算する。 二つの引き数の符号は結果の象限を決定するために使われる。
返り値¶
成功すると、これらの関数は y/x の逆正接の主値をラジアン単位で返す。 返り値は [-pi, pi] の範囲となる。
y が +0 (-0) で x が 0 未満の場合、+pi (-pi) が返される。
y が +0 (-0) で x が 0 より大きい場合、+0 (-0) が返される。
y が 0 未満で x が +0 か -0 の場合、-pi/2 が返される。
y が 0 より大きく x が +0 か -0 の場合、pi/2 が返される。
x か y のいずかが NaN の場合、NaN が返される。
y が +0 (-0) で x が -0 の場合、+pi (-pi) が返される。
y が +0 (-0) で x が +0 の場合、+0 (-0) が返される。
y が 0 より大きい (小さい) 有限値で x が負の無限大の場合、+pi (-pi) が返される。
y が 0 より大きい (小さい) 有限値で x が正の無限大の場合、+0 (-0) が返される。
y が正の無限大 (負の無限大) で x が有限値の場合、pi/2 (-pi/2) が返される。
y が正の無限大 (負の無限大) で x が負の無限大の場合、+3*pi/4 (-3*pi/4) が返される。
y が正の無限大 (負の無限大) で x が正の無限大の場合、+pi/4 (-pi/4) が返される。
エラー¶
エラーは発生しない。
準拠¶
C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2010-09-20 |